どうも。大河内薫(@k_art_u)です。
電通を批判するとか、残業がしずらい世の中になりましたねとか、
そんなくだらないお話ではありませんので、念のため。
いわゆる”業界”の労働環境
広告業界やメディア、
世間が思う ”いわゆる業界” の労働環境って、やはり特殊です。
はるか昔から、労働基準法の管轄外の印象。(残業無法地帯)
それを一変させたのが、2016年に起こった電通のあの一件。
まさかの社長辞任まで発展して、
業界のみならず、日本の労働環境全体の問題となりました。
労働環境が上向くのは、雇用される側にとってはとても良いこと。
でも法改正案が、
「繁忙期は残業100時間までOK」ってどういうこと( ;∀;)
これだけ社会問題になってもなお、
たったこれだけの変化しかできない日本は、ある意味見事w
プロ=時間無制限でクオリティ追求が正なのか?
プロって何なのでしょうか。
税理士のように資格があれば、まだ少しはプロっぽくみえますが、
「プロ」というのは、非常にあいまいです。
でも、よく聞くんだよね。
「プロだから、徹夜して求められる成果物を!」
「プロだから、仕事終わってないなら土日出勤なんて当然でしょ!!」
おそらく”いわゆる業界”においては、この価値観の押し付けが非常に強いはず。
税理士業界ですら、この感覚でやっている人はいます。(時代遅れでビビります)
もちろんプロですから、クライアントのオーダーに応えるのは当たり前。
それを労働時間と連動させるのがナンセンス。
プロとしての成果物が時間以内に出せない
→これは明らかに個人(もしくは組織)として、キャパオーバーです。
仕事の時間を増やして、応えるのは本当にプロのすることか?と思ってしまう。
仕事量を見直し、内部をテコ入れしなくちゃ。
対クライアントと対内部の話を混同しちゃいかんですよ。
で、僕が考えるプロとは、
クライアントのオーダーに、クライアントの想定の斜め上で返すこと
だと思っています。
アートな部分での飛躍みたいなものを、常にスパイスにできないか狙っています。
だから対価をいただける。
クライアントのオーダーとおりって、ただの外注と思うわけです。
誰もがプロと認めるハリウッド→残業はありません
映画業界を牽引するハリウッド。
彼らに残業の概念はありません。
撮影をしていても、
決められた時間内で終わらなければ、翌日へ持ち越しです。
撮り残しがあっても関係なし。
撮影終わって、その日の打ち上げ。
でも、世界が認めるクオリティ。
この感覚、日本に見習ってほしい。
がむしゃらに時間と労働力と人の命までを注ぎ込んで、
それでクオリティを叩き出す。
「良いもの作るのがプロだぜ!そのためには徹夜でも何でもこい!」
・・・なんだそれ。気持ち悪い。
良いもの作るのは当然。だってプロ。
でも、決められた時間の中で良いものを仕上げるのもプロなんです。
残業しなければクオリティを叩き出せないなんてプロじゃないし、
クライアントの言いなりに、ただオーダーを実現させるのもプロじゃない。
クライアントのオーダーに対して、想定以上で返す。
もちろん残業はしないし、従業員にもしてほしくない。
それがプロ。
僕は昔からそう思ってやっています。
もちろんこれからも。
最後までお読みいただきありがとうございました!